【井村ファンド保有】電力相場の隠れ本命。「日本シイエムケイ(6958)」が化ける理由

どうも、投資家兼編集者のDすけです。
突然ですが、あなたは「億り人・井村俊哉氏」の動向をチェックしていますか?
元お笑い芸人でありながら、徹底的な企業リサーチで資産を数十億円規模にまで増やした、あの「井村ファンド」の井村氏です。
彼が保有する銘柄には、ある共通点があります。
それは、「業績が変化する転換点にあり、かつ市場から過小評価されている(割安な)銘柄」であること。
実は今、そんな井村ファンドがポートフォリオに組み入れているとして、密かに注目を集めている銘柄があります。
それが、今回紹介する日本シイエムケイ(6958)です。
一見すると地味な「基板メーカー」にしか見えません。
しかし、なぜ「今」、数ある企業の中からここが選ばれたのか?
その背景を紐解くと、「電力不足」「データセンター」「EVシフト」という、日本株市場の最強テーマを裏側で支える、圧倒的な「技術的優位性」が見えてきました。
今日は、大口投資家も目をつけるこの銘柄の「本当の凄み」と、これからの投資チャンスについて徹底解説します。
1. 【マクロ環境】なぜ今、「電力制御」が熱いのか?
まずは、投資の地図(全体像)を確認しましょう。ここを理解していないと、個別の銘柄選びで迷子になります。
「電気を作る」だけじゃ足りない時代
今、世界中で起きているのは、単なるエネルギー転換ではありません。「電気の使い方が劇的に変わる革命」です。
- 生成AIとデータセンター: AIサーバーは膨大な熱を発し、大量の電気を食います。
- EV(電気自動車)の普及: ガソリン車から「走る家電」へ。
- 再エネの拡大: 不安定な電気を安定して送る技術が必要。
これら全ての共通点は、「これから電力が大量に必要になる」ということです 。
「熱」との戦いが市場を動かす
ここで投資家が注目すべきは、「電気をたくさん作る」こと以上に、「作った電気を無駄なく、安全にコントロールする」技術が死ぬほど重要になっているという事実です。
大電流を流せば、必ず「熱」が発生します。
パソコンやスマホが熱くなるのと同じで、EVやデータセンターの電源設備も、熱対策をしないと一瞬で壊れてしまいます。
つまり、これからの相場で勝つためのキーワードはこれです。
「大電流を流しても燃えない、壊れない、熱を逃がす技術」
この「熱処理」と「電力制御」の分野で、実は世界的なシェアを持つ日本企業こそが、日本シイエムケイなのです。
2. 【徹底解説】日本シイエムケイ(6958)の正体
お待たせしました。今回の主役、日本シイエムケイ(6958)について深掘りしていきます。
誤解されがちな事業内容
まず、この企業は「変圧器そのもの」を作るメーカーではありません。電柱に乗っているような巨大な箱を作っているわけではないのです。
彼らが作っているのは、電子部品を載せる「プリント配線板(PCB)」です 。
「え、ただの基板屋?」と思ったあなた。
実は、そこが多くの投資家が見落としているポイントであり、井村氏のような鋭い投資家が目をつけた理由かもしれません。
普通の基板とは違う「3つの強み」
彼らが作っているのは、家電に入っているような普通の基板ではありません。インバータやコンバータといった電力変換装置の中で使われる、特殊な高放熱・大電流対応の基板です 。
私がこの銘柄を監視リストに入れるべきだと考える理由は、以下の技術力にあります。
① 「熱」と「大電流」に勝つ技術(放熱基板・厚銅基板)
これからEVやデータセンターで扱う電圧・電流は桁違いに大きくなります。普通の基板なら熱で溶けてしまうレベルです。
しかし、日本シイエムケイは以下の特殊技術を持っています 。
- 金属ベース基板(Metal Base PWB): 熱伝導率が高い金属を使い、熱を効率よく逃がす。
- 厚銅基板: 配線の銅を分厚くして、大電流を流せるようにする。
電力が大量に必要な社会になればなるほど、この「燃えない・壊れない頑丈な基板」の需要は爆発的に伸びます 。
② 自動車業界での圧倒的信頼(参入障壁)
この会社は特に車載(自動車)分野に強く、トヨタやデンソーなどと長年の取引があり、世界でもトップクラスのシェアを持っています 。
自動車は「走る・曲がる・止まる」に関わるため、「絶対に故障しない」という厳しい品質基準が求められます。
この「車載グレードの信頼性」を持っていること自体が、強力な参入障壁になっています。この信頼性は、今後増える産業機器やインフラ向けの電源装置にもそのまま応用できる強みです。
③ パワー半導体の性能を引き出す「黒子」
今話題の「パワー半導体(電気を効率よく制御するチップ)」。
いくら半導体が優秀でも、それを載せる基板の設計が悪ければ性能は発揮できません。
同社は、基板の素材や構造を工夫し、パワー半導体の効率を最大化するソリューションを提供しています。
■主な証券会社の比較表
3. なぜ井村ファンドはここを選んだのか?(考察)
ここからは私の推測も入りますが、なぜ井村ファンドがこの銘柄に注目したのか、そのロジックを整理します。
- 「構造的な需要増」のど真ん中にいる:EVは「走る変電所」であり、内部で激しい電圧変換を行います。同社の基板は、EVの心臓部(インバータ等)に不可欠です。また、工場のロボットや5G基地局など、24時間稼働で熱を持ちやすいインフラ設備でも同社の製品が使われています。需要がなくなることが考えにくい分野です。
- 割安放置されていた「隠れ優良株」:半導体製造装置メーカーなどは既に株価が高騰していますが、部材メーカーである同社はまだ再評価の途中にある可能性があります。
- 「省エネ」という国策:電力が足りない時代には、「ロスを減らす」ことが重要です。同社の高効率基板は、熱として捨てられるエネルギー削減に貢献します。これはESG投資の観点からも評価されやすいポイントです。
4. 投資判断・アクションプラン
最後に、具体的にどう動くべきかを整理します。
狙い目のタイミングと戦略
- 監視リストへの登録: 必須です。四季報や証券アプリの「お気に入り」に入れておきましょう。
- エントリーの考え方:派手な急騰銘柄(仕手株)ではないため、じっくりと下値を拾うスタンスが向いています。PBR(株価純資産倍率)などの指標を見て、割安圏にあるかを確認してください。
- リスク要因:自動車業界への依存度が高いため、自動車生産の減速ニュースが出た時は一時的に株価が押す可能性があります。逆に言えば、そこが長期投資家にとっての「押し目買い」のチャンスになるかもしれません。
まとめ:情報は「点」ではなく「線」で見よう
今回は日本シイエムケイ(6958)を紹介しました。
- 変圧器メーカーではなく、パワーエレ用基板のトップランナー
- 「熱処理」と「大電流」対応が最大の強み
- EV、データセンター、省エネというメガトレンドのど真ん中にいる
投資で勝つために大切なのは、ニュースの表面(例:「電力不足だ!」)だけを見て騒ぐことではありません。
「じゃあ、その電力不足を解決するために、現場で具体的に何が必要になるのか?」と一歩踏み込んで考えることです。
そう考えると、派手な発電所やAIチップだけでなく、それを支える「頑丈な基板」の重要性が見えてくるはずです。
ぜひ、次回の四季報チェックやチャート確認の際に、この「6958」を入力してみてください。きっと今までと違った景色が見えるはずです。





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