【完全保存版】AIニュースで株価が乱高下?初心者が知っておくべき「次の世界」と投資の考え方

最近、ニュースを見ていてこんなふうに感じることはありませんか?
「AI関連の株が暴落したと思ったら、また急騰している…」
「NVIDIA(エヌビディア)やOpenAIって、結局どこがすごいの?」
「ゲーム会社やソフトウェア企業の株が危ないって本当?」
正直、これだけの情報が毎日飛び交っていると、投資を始めたばかりの方が不安になるのは当然です。「乗り遅れちゃいけない!」と焦る気持ちと、「怖くて手が出せない」という気持ちが入り混じっているのではないでしょうか。
でも、大丈夫です。深呼吸しましょう。
実は、株価の動きの裏側にある「AI開発のリアルな現場」を知ると、ニュースの見え方がガラッと変わります。一見、予測不能に見える値動きも、「なぜそうなったのか」という背景さえ分かれば、冷静に向き合えるようになるんです。
今回は、最新のAIトレンドや研究者の視点(AI研究者・今井翔太氏の解説など)をベースに、今マーケットで何が起きているのか、そして私たち個人投資家はどう構えておけばいいのかを、専門用語をできるだけ使わずに徹底解説します。
これを読み終わる頃には、明日からのニュースが「怖い文字の羅列」から「未来のヒント」に見えてくるはずです。コーヒーでも飲みながら、ゆっくりお付き合いください。
第1章:なぜ今、AI関連のニュースで「桁違いのお金」が動くのか?
まずは、最近のAIニュースの「規模感」についてお話ししましょう。
「NVIDIAがOpenAIに何兆円も投資するかも?」といったニュースを目にしたことがあるかもしれません 。金額が大きすぎて、もはや実感が湧かないですよね。
なぜ、これほど巨額のお金が動くのでしょうか? その理由は、現在のAI開発における「ある法則」にあります。
「お金=性能」というシンプルな力技の世界
AI、特に今流行りの「生成AI(チャットGPTなど)」の性能を上げるには、魔法のような新しい理論が必要なわけではありません。実は、2020年に発表された「スケーリング則」という論文によって、あることが証明されてしまいました。
それは、「とにかく計算量とデータを増やし、AIのサイズを巨大化させれば、性能は勝手に上がり続ける」という法則です。
これを料理に例えるなら、「隠し味やシェフの腕前」よりも、「とにかく高級な食材を、山のように鍋にぶち込めば美味しくなる」と分かってしまったようなものです。
具体的にどれくらいのお金がかかるかというと、私たちが普段使っているチャットGPTのようなAIを作るだけでも、低く見積もってスカイツリー1本分(約600億円)、実際にはその5倍くらいの建設費がかかると言われています 。
- スーパーコンピューター(GPU): 1個500万円もするチップを大量に使う
- 電気代・設備費: 膨大なデータを処理するためのデータセンター
つまり、今のAI競争は「頭の良さ」の勝負ではなく、「どれだけお金(資本)を投下できるか」という札束の殴り合いになっているのです 。
だからこそ、NVIDIAのような「AIを作るための道具(GPU)」を売っている会社や、Google、Microsoftといった「資金力のある巨人」たちに注目が集まるわけです。彼ら以外には、このゲームに参加することすら難しくなりつつあります。
「使えば使うほど赤字?」不思議な収益構造
ここで一つ、投資家として知っておくべき「歪(いびつ)な構造」があります。
普通のWEBサービス(例えばSNSやレシピサイト)は、一度システムを作ってしまえば、ユーザーが増えれば増えるほど儲かる仕組みになっています。
しかし、今の生成AIは違います。 ユーザーが「これってどういう意味?」と質問し、AIが「それはですね…」と答えるたびに、裏側ではジェット機を飛ばすような膨大なエネルギーと計算コストがかかっているのです(現在はコストダウンが進んでいますが、それでも莫大です)。
現状では、ユーザーが月額料金を払ってくれても、AIを動かすコストの方が高くつくと言われています 。
- ユーザー: 「便利だな、ありがとう」(月額20ドル)
- AI企業: 「どういたしまして」(コスト30ドルかかってるけど…涙)
こんな状態で、なぜ企業は投資を続けるのでしょうか? それは、「一度覇権を握れば、ユーザーが離れられなくなる」と信じているからです。今は赤字を垂れ流してでも性能を上げ続け、ライバルを蹴落とし、将来的に技術革新でコストが下がった時に利益を回収しようとしているのです。
この「我慢比べ」の状況を知っておくと、「なぜ巨額投資のニュースが続くのか」「なぜ利益が出ていないのに株価が高いのか」が理解できるようになります。
第2章:チャットGPT vs その他? 激化する「仁義なき戦い」
「結局、どのAIが一番すごいの?」
これもよく聞かれる質問です。少し前までは「OpenAI(チャットGPT)一強」でしたが、今は状況が変わりつつあります。
「絶対王者」がいなくなった
かつては「OpenAIに投資しておけば間違いない」という空気が投資家の間にありました 。しかし、Googleの「Gemini(ジェミニ)」や、Anthropic(アンソロピック)の「Claude(クロード)」といったライバルが急成長し、性能面で追いつき、追い越せのデッドヒートを繰り広げています 。
専門家の間でも、「もうOpenAIが圧倒的トップとは言えない」という見方が強まっており、投資先を分散させる動き(ポートフォリオの分散)が出てきています。
2-2. ビジネスで輝く「Claude(クロード)」の台頭
特に最近、投資家の間で話題なのが「Claude(クロード)」というAIです。
チャットGPTが「何でも相談に乗ってくれる友達」だとしたら、Claudeは「ガリガリ仕事をしてくれる優秀な事務員・プログラマー」というイメージです 。
- チャットGPT: 「今日の献立考えて」「悩みを聞いて」
- Claude: 「この100万文字の資料を整理して」「プログラミングコードを書いて」
Claudeは、大量の文字(100万文字以上!)を一気に読み込んで処理したり、複雑なプログラミングを書いたりするのが得意です。そのため、個人の遊び利用ではなく、「お金を払ってでも業務効率化したい企業やプログラマー」が好んで使うようになっています。
投資の視点で見ると、「遊び」よりも「仕事」に使われるツールの方が、解約されにくく、安定した収益につながりやすいという特徴があります。このあたりが、今後の勢力図を見るポイントになりそうです。
■主な証券会社の比較表
第3章:SaaS・ゲーム株暴落の正体。「AIに仕事が奪われる」は本当か?
ここからが、私たち個人投資家が一番気になる「株価への影響」の話です。
最近、「AIのせいでソフトウェア企業(SaaS)やゲーム会社の株が下がった」というニュースを見かけませんでしたか?
ソフトウェア企業(SaaS)への懸念
「SaaS(サース)」とは、クラウド経由で提供されるソフトウェアのこと(例:Salesforceやfreeeなど)。 株価が下がった理由は、「AIエージェント(勝手に作業してくれるAI)」が普及すれば、人間がソフトウェアを操作する必要がなくなり、契約数が減るのではないか?」という連想が働いたからです。
また、「AIがあれば、企業が自社で簡単にソフトを作れるようになるから、高いお金を払って外部のソフトを買わなくなるのでは?」という予測もありました 。
しかし、専門家はこの見方に懐疑的です。 企業が有名なソフトウェアを使う理由は、単なる機能だけでなく、「みんなが使っているから安心」「セキュリティの保証があるから」という信頼の部分が大きいからです 。
いくらAIが便利でも、明日からいきなり大企業が「自作のAIソフト」に切り替えるかというと、それは考えにくい。日本企業ならなおさら、「何かあった時の責任」を考えて、既存の有名ベンダーを使い続けるでしょう。
つまり、市場は少し「過剰反応」している可能性があります。ここが、冷静な投資家にとってはチャンスになるかもしれません。
ゲーム会社は「淘汰」されるのか、「進化」するのか
もう一つ、大きな動きがあったのがゲーム業界です。 Googleなどが「プロンプト(指示)だけでゲームを作れるAI」を発表したことで、Unity(ユニティ)などのゲーム開発エンジンの株価が下がりました 。
「素人がAIでゲームを作れるなら、プロのゲーム会社はいらなくなる?」
この問いに対して、AI研究者の視点は非常に興味深いです。結論から言うと、「むしろプロのゲーム会社が強くなる」と予測されています 。
今のゲーム(ファイナルファンタジーなど)は、映像がリッチになりすぎて、開発費も時間も限界に達しています。人間の手作業で作るには、もう規模が大きすぎるのです。
そこにAIが入るとどうなるか?
- 面倒な作業をAIがやる: 木や建物などの背景、単純なプログラムをAIが高速で作る。
- プロは「面白さ」に集中する: 浮いた時間と予算で、よりクオリティの高い演出やストーリーを作る。
素人がAIで簡単なゲームを作れるようになっても、結局ユーザーが求めているのは「圧倒的に面白い、高品質な体験」です。AIという「最強の武器」を手に入れたプロのクリエイターは、今まで以上の傑作を生み出せるようになります。
つまり、AIはゲーム会社を殺すのではなく、「救世主」になる可能性が高いのです。株価が下がったタイミングは、こうした「実需」を見極める良い機会かもしれません。
■主な証券会社の比較表
第4章:ここからが本番。これから来る「フィジカルAI」と「科学発見」
さて、ここまでは「今起きていること」の整理でした。
ここからは、少し先の未来、2026年以降に注目されそうな「新しい投資テーマ」についてお話しします。
チャットボット(言葉のAI)のブームは一巡しつつあります。次に世界が注目しているのは、画面の中ではなく、「現実世界(フィジカル)」と「科学」の分野です。
画面から飛び出す「フィジカルAI」
これまでAIは、文章や画像を作るのが仕事でした。しかしこれからは、「現実世界の物理法則を理解するAI」が登場します。これを専門用語で「世界モデル」と呼んだりします。
例えば、AIがこんなことを理解できるようになります。
「このコップをここで離したら、下に落ちて割れる」
「車がこの速度でカーブに入ったら、滑るかもしれない」
これができると、何がすごいのか?
「ロボット」の進化が爆発的に進みます。
今までロボットに「料理」や「洗濯」を教えるには、現実世界で何千回も失敗させる必要があり、時間がかかりすぎました。しかし、AIが脳内で「現実と同じシミュレーション(仮想世界)」を作れるようになれば、その中で猛スピードで学習し、現実のロボットにインストールするだけで動けるようになります。
- 関連する分野: ロボティクス、工場自動化(FA)、自動運転、物流
「AI×ロボット」の組み合わせは、労働力不足に悩む日本にとっても大きなテーマになります。
ノーベル賞級の発見を連発する「科学AI」
もう一つ、私たちが注目すべきは「科学的発見をするAI」です 。
人間には限界があります。どんなに天才でも、世界中の論文を全て読むことはできませんし、何億通りもの化学式の組み合わせを計算するには一生かかります。 でも、AIにはその限界がありません。「論文1万本を4秒で読む」なんてことも朝飯前です。
実際に、「AlphaFold(アルファフォールド)」というAIは、タンパク質の構造を予測することでノーベル賞級の成果を上げました。
今後、AIは以下のような分野で、人間には不可能だった発見をするでしょう。
- 新薬開発: 特効薬の候補を瞬時に見つける
- 新素材: 軽くて丈夫な素材、環境に優しいプラスチックなど
- エネルギー: より効率的なバッテリーの開発
特に製薬会社や素材メーカーにとって、AIは最強の研究パートナーになります。「AI創薬」という言葉は、今後の投資のキーワードになってくるはずです 。
第5章:初心者が「AI相場」で火傷しないための投資マインド
ここまで、AIのすごい未来についてお話ししてきましたが、最後に一番大切なことをお伝えします。
それは、「情報に踊らされすぎないこと」です。
短期的な「ショック」は無視していい
AI関連の株は、期待が大きい分、値動きも激しいです。 「○○ショック」のように、技術的な理由とは関係なく、投資家の思惑だけで株価が一日で20%も下がることがあります(DeepSeekショックなど)。
専門家から見れば「技術的には何も問題ないのに、なんで売られてるの?」という場面も多々あります 。 初心者がこの乱高下に付き合うと、精神に良くありません。「株価は下がったけど、AIの進化が止まったわけではない」と割り切り、数年単位の長い目で見ることが大切です 。
役に立ちすぎる仕事」と「人間にしかできない仕事」
投資先を選ぶ際、また自分のキャリアを考える際、「AIに奪われる仕事」を心配する人が多いです。 ここで面白い視点があります。AI研究者の今井氏は、「役に立ちすぎる仕事ほど、AIに置き換わる」と言います。
例えば、計算、翻訳、データ分析など、「正確さとスピード」が求められる仕事(生産性が重要視される仕事)は、AIの方が圧倒的に得意なので、どんどん置き換わっていきます。
逆に、「無人島に行った時に役に立たない仕事」は意外と残るそうです 。 例えば、陸上のウサイン・ボルト選手。速く移動するだけなら車の方が速いですが、私たちは「人間が走る姿」に感動し、お金を払います。将棋の藤井聡太さんも、AIの方が将棋は強いですが、私たちは「藤井さんの対局」が見たいのです。
投資においても、単に「業務効率化」だけでなく、「人間ならではの価値(ブランド、信用、共感)」を持っている企業が、最終的には生き残るのかもしれません。
まとめ:私たちはどう動くべきか?
長くなりましたが、今回のポイントをまとめます。
- AI開発は「札束の殴り合い」: 巨額投資は今後も続く。体力のある企業が強い。
- ビジネス実需が鍵: 「おしゃべりAI」から「仕事をするAI(Claudeなど)」へのシフトに注目。
- 過剰反応に注意: ソフトウェアやゲーム株の暴落は、AIへの過度な恐怖が原因のことも。冷静に「実態」を見よう。
- 次の主役は「リアル」: ロボット(フィジカルAI)や創薬(科学AI)が次のトレンド。
- 焦らない: ニュースのヘッドラインだけで売買せず、技術の進歩を長い目で見守る。
最後に、あなたへのアドバイス
「よし、じゃあNVIDIAを買えばいいのね!」「製薬株を全力買いだ!」
と、焦る必要は全くありません。
まずは、「証券口座にログインして、関連する銘柄の株価を見てみる」。それだけで十分な第一歩です。
もし余剰資金があるなら、応援したい分野の投資信託や株を「少しだけ」持ってみるのも良いでしょう。少しでも持っていると、ニュースを見る真剣度が変わり、結果的に世の中の仕組みがよく分かるようになります。
AIという「人類史上最大の発明」を、私たちはリアルタイムで目撃しています。
恐怖を感じるのではなく、「この変化をどう楽しむか?」という視点で、マーケットと付き合っていきましょう。
投資は、未来への参加チケットです。
焦らず、じっくり、あなたのペースで続けていってくださいね。





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