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    【銘柄分析】2024年3月期決算!アステラス製薬の株価復活あるのか?今後の行方は

    皆さん、こんにちは!2024年4月25日に発表されたアステラス製薬の2024年3月期決算は、決して楽観視できるものではありませんでした。

    売上収益は増加したものの、営業利益や当期利益は大幅に減少。チャートも右肩下がりと、個人投資家にとっては不安が募る状況です。しかし、アステラス製薬の魅力と言えば、安定的な配当金です。

    今回は、アステラス製薬を取り巻く現状と、今後の動向について、詳細な数字を交えながら、冷静かつ客観的な視点で詳しく解説していきます。そして、気になる投資判断、特に配当金と減配リスク、さらにチャート分析も加えて、リスクとリターンを考慮した上で考えてみましょう。

    あんま最近ええ噂はきかへんなぁ。。。ほんま大丈夫なんか💦

    今回は最新の決算を基に詳しく分析して行くよ

    目次

    アステラス製薬はやばい?現状の分析

    アステラス製薬の2024年3月期の連結決算は、売上収益こそ1兆6,037億円(前期比5.6%増)と増加したものの、営業利益は255億円(同80.8%減)、当期利益は170億円(同82.7%減)と大幅な減益となりました。

    項目2023年3月期2024年3月期増減率
    売上収益1兆5,186億円1兆6,036億円5.6%増加
    営業利益1,330億円255億円80.8%減少
    当期利益987億円170億円82.7%減少

    この大幅な減益は、Iveric Bio社の買収に伴う無形資産償却費の増加や、遺伝子治療プログラムAT808などの減損損失計上が大きな要因です。さらに、株価はここ数年低迷しており、2024年6月20日現在、年初来で約25%下落しています。

    眼科領域への進出 Iveric Bio社買収

    2023年7月にアステラス製薬が765億ドル(約1兆円)で買収したIveric Bio社は、眼科領域の新規治療薬開発に注力しています。特に、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性の治療薬として開発中のIZERVAY(一般名:avacincaptad pegol)は、すでに米国で承認を取得し、市場での期待も高いです。

    この買収は、アステラス製薬にとって眼科領域への進出という新たな成長機会をもたらす一方で、巨額の買収費用や開発リスクなど、大きな課題も抱えています。

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    主力製品の売上増加も、将来の不確実性は残る

    前立腺がん治療剤XTANDI、尿路上皮がん治療剤PADCEV、急性骨髄性白血病治療剤XOSPATAなどの主力製品は、引き続き売上を伸ばしていますが、特許切れによるジェネリック化や、競合他社の台頭といった課題が待ち受けています。

    製品名2023年3月期売上2024年3月期売上増減率
    XTANDI6,611億円7,505億円13.5%増加
    PADCEV444億円854億円92.1%増加
    XOSPATA466億円551億円18.3%増加
    VEOZAH(新薬)73億円
    IZERVAY(新薬)121億円

    配当金はどうなる?減配リスクも

    アステラス製薬は、安定的な配当政策を継続しており、2024年3月期の年間配当金は1株当たり70円、2025年3月期は74円の増配を予想しています。

    年間配当金配当性向(連結)
    2023年3月期110.6%
    2024年3月期736.4%
    2025年3月期442.3%

    アステラス製薬の配当性向は、近年非常に高水準となっており、これは株主還元への強い姿勢を示しています。しかし、一方で、利益の減少が続けば、減配の可能性も否定できません。

    減配リスクの要因
    • 利益の減少: 利益が減少傾向にあるため、現状の配当水準を維持することが困難になる可能性があります。
    • 成長への投資: 新薬開発や新たな事業への投資に資金を集中させるため、配当を抑制する可能性があります。

    チャート分析!下降トレンドからの脱却なるか?

    アステラス製薬(4503)の株価は、2023年5月につけた高値2,350円を境に下落トレンド入りし、足元では1,500円付近で推移しています。RSIは30%を割り込んでおり、テクニカル的には弱気相場が継続中です。また、直近では価格の下落と指標の乖離を示すダイバージェンスも発生しており、売られ過ぎのシグナルと解釈できます。

    しかしながら、1,300~1,350円付近には過去に何度か株価を支えた強力なサポートラインが存在します。今後のトレンドを占う上で、この水準を週足ベースで割り込むか否かは重要な分岐点となるでしょう。

    投資戦略としては、押し目買い戦略も考えられますが、サポートライン割れのリスク管理は必須です。具体的には、週足ベースでサポートラインを明確に下抜けるようであれば損切りを行い、逆に、サポートライン付近で下髭をつけて反発するようであれば、買い増しを検討するのも良いでしょう。

    テクニカル分析に基づけば、現状では明確な反転シグナルは確認されていません。下落トレンド継続の可能性も視野に入れつつ、慎重な投資判断が求められる局面と言えます。

    過去にチャート分析RSIについての記事をあげていますぜひ一度読んでみてください

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    今後の成長戦略

    アステラス製薬は、今後の成長戦略として、オンコロジー、イミュノロジー、再生医療といった分野に注力していく方針を掲げています。

    • オンコロジー領域: 既存製品の売上拡大に加え、新たながん治療薬の開発を進めています。
    • イミュノロジー領域: 免疫療法のパイオニアとして、患者さんの生活を向上させる画期的な治療法を開発しています。
    • 再生医療領域: 先端技術を活用し、失われた機能を回復させる革新的な治療法を提供します。

    これらの分野における新薬開発は、アステラス製薬の将来にとって非常に重要です。

    個人投資家にとっての不安:現状と今後の動向

    アステラス製薬を取り巻く現状は決して楽観視できるものではありません。株価の低迷は、投資家からの不安を反映していると言えるでしょう。

    では、個人投資家はどうすれば良いのでしょうか?

    • 冷静な分析を心がける: 決算発表や株価の動きに一喜一憂せず、長期的な視点でアステラス製薬の業績を分析しましょう。
    • 成長戦略への注目: アステラス製薬が掲げる成長戦略が実現すれば、株価は回復する可能性があります。
    • リスク管理: 投資はリスクを伴います。アステラス製薬への投資は、十分なリスク管理を前提に進めましょう。

    アステラス製薬への投資は大丈夫?

    アステラス製薬への投資は、現状では決して楽観視できる状況ではありません。

    リスク要因
    • 業績の不確実性: 新薬開発の遅延や、競合他社の台頭による売上減少など、業績悪化のリスクは依然として高いです。
    • 株価の低迷: 短期的な株価上昇は期待しづらく、長期投資でなければ、大きな損失を抱える可能性があります。
    • 競合との競争激化: 特にオンコロジー領域では、新規参入企業や既存企業による開発競争が激化しており、アステラス製薬が競争に勝ち抜けるかは不確かです。
    • 減配リスク: 利益の減少が続けば、配当が減額される可能性があります。
    投資判断
    • 長期投資家: アステラス製薬の成長戦略に期待し、長期的な視点で投資する意思がある場合、現状は割安な水準にあると考えられます。しかし、リスクは十分に認識しておきましょう。
    • 短期投資家: 短期的な利益を期待する投資家にとっては、現状はあまり魅力的とは言えません。

    結論

    アステラス製薬への投資は、リスクとリターン、そして自身の投資スタイルと目標を照らし合わせて慎重に判断する必要があります。

    確かに、2023年5月以降の下落トレンドは否定できません。短期的なキャピタルゲインを狙う投資家にとっては、様子見が無難と言えるでしょう。

    しかし、長期投資の観点からは、魅力的な投資先となり得ます。アステラス製薬は、研究開発に積極的で、成長戦略にも期待が持てます。現状の株価は割安な水準と言えるかもしれません。

    そして、忘れてはならないのが、アステラス製薬の魅力である高配当です。現在の利回りは4.94%と高く、2025年には74円への増配も予想されています。仮に株価が下落したとしても、減配リスクは低いと見られています。高配当銘柄への投資を重視する投資家にとっては、長期にわたってポートフォリオに組み入れる価値はあるのではないでしょうか。

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    今後の注目ポイント

    • 新薬開発の進捗状況: 特にオンコロジー、イミュノロジー、再生医療分野における新薬開発の進捗状況が今後の業績を大きく左右します。
    • 市場の動向: 競合他社の動向や、医療費抑制政策など、市場環境の変化も注視していく必要があります。
    • Iveric Bio社の統合: Iveric Bio社の統合がスムーズに進み、シナジー効果を発揮できるかが重要です。
    • 配当政策: 今後の配当政策がどうなるのか、注目していく必要があります。
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