FOOD & LIFE COMPANIESの最新決算を徹底解説!

はじめに
回転寿司チェーン「スシロー」などを展開するFOOD & LIFE COMPANIES(3563)が2025年9月期第1四半期の決算を発表しました。本記事では、決算内容を詳しく分析し、特に注目すべきポイントである海外展開の状況と今後の見通し、デジタル戦略「デジタル スシロービジョン(デジロー)」の導入について深掘りしていきます。
1. 2025年9月期第1四半期の業績ハイライト
まずは、FOOD & LIFE COMPANIESの2025年9月期第1四半期(2024年10月1日~12月31日)の業績を見ていきましょう。
主な業績指標
指標 | 数値 | 前年同期比 |
---|---|---|
売上収益 | 99,141百万円 | +15.9% |
営業利益 | 9,579百万円 | +56.4% |
税引前利益 | 9,336百万円 | +62.9% |
親会社所有者帰属利益 | 6,129百万円 | +88.2% |
四半期包括利益 | 8,559百万円 | +200.1% |
売上収益の増加に加え、営業利益、税引前利益、純利益の大幅な伸びが見られます。特に四半期包括利益は前年同期比で約3倍に増加しており、非常に好調な決算となっています。
2. 海外店舗の拡大状況と今後の展望
FOOD & LIFE COMPANIESの成長の大きな要因の一つが海外展開の積極化です。では、具体的にどのような動きがあるのでしょうか。
海外店舗数の推移
期 | 海外店舗数(スシロー+その他) | 増減 |
---|---|---|
2023年9月期末 | 157店舗 | – |
2024年9月期末 | 183店舗 | +26 |
2025年9月期 1Q | 193店舗 | +10 |
この1年間で+36店舗増加しており、特にアジア圏(中国、香港、タイなど)での出店が加速しています。
海外市場の取り組み
📌 中国本土:2024年12月に蘇州に1号店オープン。今後も出店を継続予定。
📌 タイ:「感謝祭」開催。赤シャリを使用した特別メニューを提供し、集客を強化。
📌 香港:「ありがとろ祭」開催。「カマトロ」「黒毛和牛ローストビーフ赤ワインフォアグラのせ」など特別メニューを展開。
今後の海外展開予測
FOOD & LIFE COMPANIESは、2025年9月期の通期業績予想で売上収益408,000百万円(前年同期比+13.0%)を掲げています。海外売上は前年同期比で+45.6%と急成長中であり、今後も年間30~40店舗ペースで海外出店が続く可能性が高いでしょう。
- 中国市場の不確実性(経済減速、規制リスク)
- 為替リスク(円安の長期化)
- 海外競争の激化(韓国ブランドや地元寿司チェーンとの競争)
これらのリスクを考慮しつつも、海外店舗の拡大は今後も継続する見込みです。
3. デジタル スシロービジョン(デジロー)とは?
FOOD & LIFE COMPANIESのもう一つの注目ポイントが、新しいデジタル戦略である「デジタル スシロービジョン(デジロー)」の導入です。
デジローの特徴
- デジタルスクリーンを活用した情報提供
- メニュー、キャンペーン、特別プロモーションをリアルタイムで表示
- おすすめ商品や期間限定メニューを視覚的にアピール
- オーダー情報の可視化
- 注文した寿司が流れてくるタイミングを事前に通知
- お客様の待ち時間ストレスを軽減
- エンタメ要素の強化
- サンリオキャラクターやアニメキャラとのコラボ演出
- 子ども向けの映像コンテンツを配信
- 業務効率化・省人化
- デジタルメニュー表示で紙のポップやメニューを削減
- スタッフの負担を軽減し、人手不足問題にも対応
- インバウンド対応の強化
- 多言語対応(英語・中国語・韓国語)
- 訪日観光客の増加を見越し、外国人向けの案内を最適化
デジロー導入の目的
目的 | メリット |
---|---|
回転寿司の体験価値を向上 | 注文がスムーズになり、顧客満足度アップ |
省人化・業務効率化 | スタッフの負担軽減&コスト削減 |
デジタルマーケティングの強化 | キャンペーン情報を効果的にアピール |
インバウンド対応の強化 | 多言語対応で海外顧客も安心 |
今後は、AIやデータ分析と連携し、顧客の行動パターンに基づいた商品提案やパーソナライズされたおすすめ機能が追加される可能性もあります。
4. 来店客数・客単価の推移と今後の見通し
来店客数・客単価の推移
FOOD & LIFE COMPANIESの国内「スシロー」ブランドにおける最新のデータによると、2024年9月の既存店売上高は前年同月比で13.8%増加しました。特に、客数が前年同月比で15.1%増加しており、売上高の伸びを牽引しています。一方で、客単価は同1.1%減少しました。
また、2024年2月のデータでは、既存店売上高が前年同月比で6.7%増加し、客数も6.8%増加しています。客単価はほぼ横ばいで、わずか0.1%の減少となっています。
このデータから、FOOD & LIFE COMPANIESの国内店舗では、来店客数の増加が業績向上の主要因であることがわかります。一方で、客単価の伸び悩みが課題となっており、今後は単価向上のための施策も求められるでしょう。
さらなる海外展開の可能性
FOOD & LIFE COMPANIESは、既存市場におけるシェア拡大だけでなく、新たな市場への進出も視野に入れています。特に、東南アジアや欧米市場への進出が期待されています。
- 東南アジア市場: マレーシアやインドネシアなど、寿司人気が高まりつつある地域。
- 欧米市場: ヘルシー志向の高まりとともに、日本食ブームが根付く可能性。
デジタル技術のさらなる活用
デジローに加え、AIを活用したデータ分析により、消費者の好みに応じたパーソナライズサービスが強化されることが予想されます。
- AIによる注文最適化: 来店者の注文傾向を分析し、オススメメニューを提案。
- 無人店舗の導入: 労働力不足を補うための無人オーダーシステムの実証実験。
持続可能なビジネスモデルの構築
環境負荷を低減するため、サステナビリティを意識した店舗運営が求められています。
- 環境配慮型包装の導入: プラスチック削減を目指した取り組み。
- 食材調達の見直し: 持続可能な漁業資源の活用を強化。
5. 株価の反応
決算発表後の株価の動向

FOOD & LIFE COMPANIESの2025年9月期第1四半期決算発表後、同社の株価は大きく反応しました。2025年2月7日の決算発表当日、株価は前日比で約18.53%上昇し、終値は4,170円となりました。
この急騰の背景には、四半期純利益が前年同期比で88.2%増加するなど、業績の大幅な改善が投資家から高く評価されたことが挙げられます。また、海外展開の進捗やデジタル戦略「デジロー」の導入など、今後の成長戦略に対する期待感も株価上昇の要因と考えられます。
さらに、欧州系大手証券がFOOD & LIFE COMPANIESのレーティングを「強気」とし、目標株価を4,720円に引き上げたことも、投資家の信頼感を高める一因となりました。
今後も同社の成長が続くかどうか、株価の動向にも引き続き注目していきましょう。
■主な証券会社の比較表
まとめ
FOOD & LIFE COMPANIESの2025年9月期第1四半期決算は、売上・利益ともに大幅増加し、海外展開とデジタル施策が順調に進んでいることが確認できました。
🔹 海外展開:年間30~40店舗のペースで拡大予定。中国・タイ・香港を中心に市場を開拓。
🔹 デジタル戦略(デジロー):業務効率化+顧客体験向上+インバウンド対応強化。
今後もFOOD & LIFE COMPANIESの成長に注目していきましょう!
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