【ライフシフト 1 2 違いを解説】 100年時代、本当に必要な「投資」とは?
医療技術の進歩や生活水準の向上により、誰もが人生100年時代を生きられる時代が到来しました。
かつては夢物語だった100歳まで生きるということが、今や現実的な目標になりつつあります。
しかし、これは同時に、従来の「教育→仕事→引退」という3ステージの人生設計が通用しなくなることを意味します。 AIやテクノロジーが急速に進化し、私たちの仕事や生活は大きく変化していくことが予想されます。
そんな激動の時代を生き抜くためには、一体どのような準備が必要なのでしょうか? リンダ・グラットン氏の著書『ライフシフト』は、まさにこの問いに答える画期的な1冊です。
そして、続編である『ライフシフト2』では、さらに具体的な行動指針が示されています。
今回は、『ライフシフト1』と『ライフシフト2』の内容を比較しながら、100年時代を生き抜くためのロードマップを一緒に考えていきましょう。
ライフシフト1で提唱された「3ステージモデル」の終焉
「教育→仕事→引退」はもう古い
かつては、20代で教育を受け、65歳まで働き、その後は引退生活を送るという「3ステージモデル」が一般的でした。しかし、 AIやテクノロジーの進化、平均寿命の延伸により、このモデルは崩壊しつつあります。
寿命の伸びが人生のステージを大きく変える
AIやロボットが単純労働を代替し、人間の仕事は大きく変化しています。また、寿命が延びたことで、 65歳で引退すると30年以上もの長い時間を過ごすことに。 年金制度の維持も難しくなり、老後の資金計画も大きな課題となっています。
会社はもはや「安定」を提供してくれない
終身雇用制度も崩壊し、企業の寿命も短くなっています。 一つの会社で定年まで働き続けることは、もはや幻想 と言っても過言ではありません。
ライフシフト2で重要になる「時間」と「無形資産」への投資
時間を味方につける「投資」のススメ
100年という長い人生を過ごすには、従来よりも多くの資金が必要となります。 老後の生活費や医療費などを考えると、早いうちから資産形成を始めることが重要 です。
投資においては、 時間を味方につける「複利」の力を活用することが重要 です。 複利とは、得られた利息を元本に再投資することで、雪だるま式に資産が増えていく仕組みのこと。 若い頃からコツコツ投資を続けることで、大きな資産を築くことができます。
複利については以下で解説してしています。
長期間の投資においては、 世界経済全体に連動するインデックスファンドへの投資が有効 です。 銀行預金ではほとんど利息がつかないため、インフレリスクにさらされる可能性があります。
■主な証券会社の比較表
人生100年時代を生き抜くために必要な「無形資産」とは
人生100年時代には、 お金などの「有形資産」だけでなく、「無形資産」を重視する ことが重要です。 無形資産とは、スキルや知識、健康、人間関係など、目に見えないけれど価値のある資産のこと。
AIやロボットが台頭する中で、 「人間らしい仕事」の価値が見直されています。 創造性、コミュニケーション能力、リーダーシップなどが求められる仕事は、AIに代替されにくく、今後も需要が高いと予想されます。
100年時代を充実させる3つの無形資産
変化に強い人材へ
変化の激しい時代には、 常に新しいスキルを学び続け、変化に対応できる能力「リスキリング」が重要 となります。積極的に学び、スキルをアップデートすることで、市場価値の高い人材を目指しましょう。
特に、ITやデジタル関連のスキルは、今後ますます需要が高まる と予想されます。プログラミング、マーケティング、IT、DX、AIなどの分野を積極的に学び、時代の変化に対応できる人材になりましょう。
人間関係について
- 人生100年時代、「孤独」は深刻な問題に…
長い人生において、 良好な人間関係は、人生の質を大きく左右する重要な要素 です。 しかし、核家族化や地域コミュニティの希薄化が進み、孤独を感じる人が増えているのも事実です。
- 「友達」「恋人」「家族」は人生を豊かにする大切な存在
家族や友人との絆を大切に し、良好な人間関係を築くことは、心の安定や幸福感につながります。
- コミュニティに所属し、新しい人間関係を築こう!オンラインサロンやメタバースも活用
積極的に 地域や趣味のコミュニティに参加したり、オンラインサロンやメタバースなどの新しいツールを活用 することで、新たな人間関係を築くことができます。
元気に100年時代を過ごすために
- 50代で病気になるリスクも!100年時代には「健康」が最重要課題
100年時代を充実して過ごすためには、 健康であることが大前提 です。 若い頃から健康に気を配り、生活習慣病などのリスクを減らす ことが大切です。
- 国も医療の充実に向けて準備を進めている
高齢化社会において、医療費の増大は大きな社会問題となっています。 国は、 健康寿命を延ばし、医療費を抑制するために、様々な取り組みを進めています。
- 健康的な生活を送るために、国が進める取り組みとは?
例えば、 特定健診やがん検診の受診率向上、健康に関する情報提供の強化、地域における健康づくり活動の促進 などがあります。
「自分の人生」を主体的に生きるには!
親世代の常識が通用しない時代だからこそ、 自分で考え、行動することが重要 です。 変化を恐れず、 積極的に新しいことに挑戦 し、自分らしい人生を切り開いていきましょう。
親の意見を参考にすることは大切ですが、 最終的に決断するのは自分自身 です。 自分の人生を主体的に生きることが、100年時代を充実させる鍵となります。
変化の激しい時代には、常に新しいことに挑戦し続けることが重要 です。 新しいスキルを身につける、新しいコミュニティに参加する、新しい仕事に挑戦するなど、 積極的に行動することで、人生の可能性を広げていきましょう。
『ライフシフト』で気づいた、これからの生き方
ライフシフト1&2で描かれている未来は、決して楽観的なものではありません。 AIやテクノロジーの進化、そして長寿化は、私たちに従来の価値観やライフスタイルの転換を迫っています。
しかし、だからこそ、変化を恐れず、積極的に行動することで、自分らしい100年時代を創造することができる のです。
私自身、ちょうど転職活動中で、将来について漠然とした不安を抱えていました。そんな時に出会ったのが『ライフシフト』でした。 100年時代を生き抜くための具体的なヒントが示されており、まさに目から鱗。 自分の人生設計を見直す、大きなきっかけになりました。 特に、時間と無形資産への投資の重要性 を改めて痛感しています。
そして、『ライフシフト2』では、「人生100年時代」の到来が現実味を帯びてきた今、私たちが具体的にどのような行動を取ればよいのか、より深く掘り下げて解説されています。
まさに、「ライフシフト1」が「人生100年時代」という新たな時代の到来を告げる「宣言」だとすれば、「ライフシフト2」は具体的な「行動指針」を示した指南書 と言えるでしょう。
あなたは、どんな100年時代を生きてみたいですか?
両書を通して、変化の激しい時代を生き抜くための「知恵」と「勇気」を得ることができるはずです。 ぜひ、本書を参考に、自分の人生をじっくりと見つめ直し、新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
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